妊娠19週のこゆきです。そろそろ何となくお腹も大きくなりはじめたような気もして、日常生活のふとした動作でベビーの存在を感じます。ランニング中もなんとなく身体がずっしり感じる&子宮で膀胱が押されて、めちゃくちゃトイレ行きたくなります…。これからどんどん変化していくんだなあ〜と、まだぼんやりした気持ちでマタニティライフと産後を空想しています。
妊娠中のランニングについては、こちらの記事をチェック↓
そういえば妊娠出産って、骨盤形態めっちゃ変わるよね?ホルモンで靭帯はゆるっとするし、分娩では骨盤がぐーんと広がってベビーの通り道を作ります。そのためもあって産後の運動復帰は4-6週は待ったほうがよいと言われていますが…。実際、どれくらい骨盤って変化するんでしょうか?
今回は、妊娠出産における骨盤形態の変化について調べました!追加で、「産後リフォーム」とかでよくいわれるベルトやガードルの効果についても調べました。産後の体調を少しでもよりよくサポートする方法がないか、産後のスポーツ復帰により有利な状況を作り出せないか、必死です。さあ行きましょう!
骨盤の形態って何?どこで測るの?

だいたい骨盤ってどんな形してたっけ?なんか蝶々🦋みたいな、輪っか⭕️みたいな?
骨盤は左右対象で、それぞれ3つの骨から成ります。
左右1対の寛骨(腸骨+恥骨+坐骨)と背部中央の仙骨で輪っかを形成し、中には子宮を含めた大切な臓器がたくさん入っています。
骨同士は骨性に結合してる場所もありますが、軟骨や靭帯で(比較的)軟らかく結合している場所もあります。例えば仙骨-腸骨を結ぶ仙腸関節や、恥骨間を結ぶ恥骨結合ですね。
妊娠出産での骨盤形態変化は、この軟らかい部分で起こるんですね!

ここで変化するのは分かるけど、どれくらい変わるかどうやって観察するの?
たくさんの妊婦さんで、変化を定量的に観測するには、測る場所を決める必要がありますね。そしてやっぱり「変化する場所」で測るのがよいでしょう!代表的な基準となる場所は以下のようです。
- 恥骨間距離
- 仙腸関節角度
- 骨盤入口の縦径および横径
これらに加えて、骨盤底筋群の量なんかも測ることがあるみたいです。

外からみるだけじゃ分からないので、測定は、MRIやCTを用いた画像検査で行われます。
妊娠出産でどれくらい変化するの?
じゃあ実際、どれくらい変化するんだろう?具体的な産後骨盤計測のデータを集めてみました。
恥骨間距離
- 経腟分娩直後は、10.5-15mm(平均12mm)程度、恥骨間が開くと言われています。
- 産後1週で12.3-13.7mmというデータもあるので、じんわりじんわり回復するのか?


仙腸関節角度
- 妊娠時と比較して、産後1ヶ月時点では、仙腸関節角度が約3°変化しているとの報告があります。
- 自然回復過程において、仙腸関節角度は1週あたり0.5~1.0°の変化率で推移するとされています。
骨盤入口の横径と縦径
- 横径の方が約10%早く回復するようです。
ちなみに、産後3ヶ月で、だいたい骨盤サイズが90%程度回復する、と言われているようです。

結構ダイナミックに変化するんだね…!そら、痛いしグラグラするはずやわ。
産後ベルトやガードルって効果あるの?
パカッと開いた骨盤。自然と回復することが多いですが、回復の促進と痛みの改善を目的にベルトやガードルが使われることが多いようです。その効果のほどは??
骨盤ベルトやガードルに期待される効果は、骨盤の安定性の向上、疼痛軽減、筋肉の協調性の改善、など。こちらもさまざまな介入研究がされてきたようです。結果としては、ベルト/ガードル有無の比較で…、
- 姿勢が安定→痛みの改善:産後1ヶ月時点での痛みの程度に違いがありました!
- 骨盤周囲径の減少:産褥4日目で少し差があったようです。
- 歩行速度の改善
- 骨盤底筋群の筋活動量が15-20%増える可能性
ちなみに、産後24時間以内に装着が、1週間後から装着に比べて良い結果だったようです。という訳で、いずれもものすごい差があったという訳ではないですし、長期の比較では差はなさそうですが、短期比較をするとベルトやガードルをする意味はありそうです!特に、産後できるだけ早く装着することが推奨されそうです。
というわけで、こゆきもベルトやガードルは着けることにしました。どんなのが良いか調べて…、今はこれらを検討しています↓↓




ちなみにラン用のベルトは、すでに注文しちゃいました!日本でスポーツ用の妊婦バンドがぜんっぜん売ってないので(めっちゃ悲しいし、開発して販売したいくらい!!!)、アメリカの通販で☺ 届いたら、またレビューしますね。


骨盤ベルト、よさそうだね!
安定性ももちろんだけど、子宮が上にぐっと持ち上げられることで、運動時の膀胱への刺激も改善するってレビューに書いてあるね。
まとめ
今回も、読んでいただいたありがとうございました。やっぱり妊娠出産で女性の身体に起こる変化はダイナミックですね〜!大変には変わりないけれども、できるだけハッピーなマタニティライフ、産後を送るヒントになりそうです💡ベルトつけて、ごきげんにアクティブに過ごしたいなと思います!
参考文献
- NCBI Books:Anatomy, Abdomen and Pelvis, Pelvic Inlet1
- BMCPregnancyChildbirth: Comparative magnetic resonance imaging-based study of pelvic floor morphology and function before pregnancy and after primigravida vaginal delivery3
- 医学・医療の電子コンテンツ配信サービス2
- MDPI:Accuracy and Reliability of Pelvimetry Measures Obtained by Manual or Automatic Labeling of Three-Dimensional Pelvic Models4
- The Effect of Maternity Support Garments on Alleviation of Pains and Discomforts during Pregnancy10
- sentyo-kansetsu:第14回日本仙腸関節研究会 抄録集6
- 国立成育医療研究センター評価書8
- Miyazaki University: 骨盤ベルトの生体力学的作用機序に関する文献14
- 姿勢制御研究11
- 産褥期研究7
- 腰部負担研究9
- Herren, et al. Injury 2015. http://dx.doi.org/10.1016/j.injury.2015.02.030.
コメント